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京都府立植物園・植物生態園へ行ってみました(2月下旬)。
京都府立植物園の「植物生態園」は日本各地の山野に自生する植物や古来より栽培されてきた園芸植物などを
生態的にできるだけ自然に近い状態で植栽しています。
昨日、昨年の開花状況からみてお気に入りの「植物生態園」を歩きましたが、今年は野草の開花が2週間ほど遅れているようです。
それでも僅かに顔を覗かせた野草花をご覧ください。

セツブンソウ(節分草):多年草
科目・属:キンポウゲ科セツブンソウ属
学名:Eranthis pinnatifida
花期:2~3月
撮影:京都府立植物園(2008・2009/02)

日本特産で山地の木陰などに群生する小形の多年草。石灰岩地を好む。地下に球状で径1.3~1.5cmの塊茎が1個ある。
茎はまっすぐ、またはやや斜めにのび、高さ5~15cmになる。根生葉は5~10cmの長い柄があり、五角状円形で3全裂し、
長さ幅とも3~5cm、裂片は羽状に欠刻する。茎の先端につく苞葉は柄がなく、不ぞろいの線形片に分裂して、輪状に並ぶ。
苞葉の中心から1cmぐらいの花柄を1本直立し、その先端に白色で可愛らしい花を1個つける。花は径約2cm。
花びら状に見えるのは5個の萼片である。花弁は5個あるが、退化して目立たず、黄色の密腺になっている。雄蕊は多数あり、葯は淡紫色。
雌蕊は2~5個。袋果(たいか)には短い柄があり、無毛で長さ約1cmの半月形で、先端はくちばし状となる。
種子は大きく、褐色の球形で滑らかである。和名は節分草(せつぶんそう)で、早春に寒さをしのいで芽を出し、
節分のころ開花するのでこの名がある。初夏には地上部は枯れる。
 生育地:山地
 分布:本(関東地方以西)

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フクジュソウ(福寿草):キンポウゲ科フクジュソウ属(2~4月開花)
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バイカオウレン(梅花黄蓮):多年草
キンポウゲ科オウレン属
学名:Coptis quiquefolia
別名:ゴカヨウオウレン
花期:2~4月
撮影:京都府立植物園(2008/02・2009/02)

針葉樹林内や林縁に生える多年草。根生葉は長柄がある掌状複葉。小葉は5個、長さ1~2.5cmの倒卵形で鋭鋸歯があり、
やや厚くて光沢がある。
草丈5~15cm 、花径は12~18mm程で、白い花びらのように見えているのは萼片です。
中心部に黄色い小さな花弁があり、梅の花のように見 えるのでバイカオウレンと言います。葉が5枚の小葉からできています。
この掌状複葉の葉がウコギ(五加)のなかまの葉に似ていることからゴカヨウオウレンとも言います。
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セリバオウレン(芹葉黄蓮):多年草
科目・属:キンポウゲ科オウレン属
学名:Coptis japonica Var.dissecta
花期:2~4月
撮影:京都府立植物園(2008/02・2009/02)

山地に生える多年草。根生葉は2回3出複葉で多数の小葉がある。小葉はさらに2~3裂し、質は厚い。
早春、高さ7cmほどの花茎を出し、柄のある径1cmほどの白花を開く。萼片は5~7個で披針形。花弁は5~6個あるが、
線状で萼片より短い。和名は葉がセリの葉に似ていることによる。
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フキノトウ(蕗の薹)はまだ開いていません。:キク科フキ属(3~5月開花)
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by poron_55 | 2008-02-21 08:51 | その他公園・植物園
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