例年、山田池公園の桜で最初に開花するカンヒザクラ(寒緋桜)とシナミザクラ(支那実桜)が咲き出してきました。
何れも今年の開花は2週間ほど遅れています。 また、梅林の横では春を待ちこがねていたようにサンシュユ(山茱萸)も咲き出してきました。 カンヒザクラ(寒緋桜):落葉小高木~高木 科目・属:バラ科サクラ属 学名:Prunus campanulata 原産:中国南部・台湾 別名:ヒカンザクラ 花期:1月~3月 撮影:山田池公園(2008/03) 高さは5~7m。葉は長さ7~10cmの長楕円形または卵形で質は厚い。縁には浅い重鋸歯があり、先に腺がある。 葉より早く、1~3月に緋紅色または桃紅色で直径約2cmの花が垂れ下がって咲く。花は半開状になり、蜜が多い。 果実はほぼ球形で紅紫色に熟す。沖縄の石垣島などに野生化している。 用途:庭木、街路樹、盆栽、花材 分布:中国南部・台湾原産 既にメジロやヒヨドリが吸蜜にやってきています。 シナミザクラ(支那実桜):落葉高木 科目・属:バラ科サクラ属 学名:Prunus pseudocerasus 原産:中国 別名:カラミザクラ(唐実桜) 花期:3月上~中旬 撮影:山田池公園(2008/03) 日本には明治初年に入って来たとされている。別名を「唐実桜」「支那桜桃」などと呼ぶ。この桜の成葉は、 大型の卵状楕円形または楕円形であって、縁には欠刻状重鋸歯がならぶ。 表面には、中脈上に毛があり、裏面は淡緑色。全面に極短毛が密生する。多数の花が固まり咲く。 果実は直径1.5cm程で、赤くなり食べられる。耐寒性が弱く、寒地での栽培は無理があるようだ。 今年も淡いピンクの花が咲き出してきました。花後に小さな実がなります。 サンシュユ(山茱萸):落葉小高木~高木 科目・属:ミズキ科ミズキ属 学名:Cornus officinalis 原産:朝鮮・中国 別名:ハルコガネバナ・アキサンゴ 花期:3月頃 撮影:山田池公園(2008/03) 享保年間(1720年頃)に渡来した。高さ5~15mになる。樹皮は帯褐色で麟片状にはがれる。葉は長さ3~10cmの卵状楕円形で、先は鋭くとがる。 裏面は有毛で、主脈の基部に褐色の毛のかたまりがある。3月ころ、葉に先立って枝一面に散形花序をつけ、黄色の小さな花を20~30個蜜に開く。 花序の基部に褐色の総苞片が4個ある。花弁と雄蕊は4個。果実は長さ1.5cmの楕円形で赤く熟す。 用途:庭木、花材 分布:朝鮮・中国原産 梅林の横でサンシュユの花が黄金色に輝いています。 なを、参考までに、昨年の秋の実や紅葉の様子を下部に「TB」しておきます。 サンシュユの背部にはまだ残り梅が見えます。 花マクロの様子です。
by poron_55
| 2008-03-22 09:00
| 植物図鑑・樹木種
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